「とにかく、やってみよう」——歌のお姉さん・三村明子さんが、子どもとお母さんの居場所をつくるまで
幼稚園の先生を8年。そこから広島のタレント事務所に入り、養護施設の「歌のお姉さん」を経て、いまは0歳から6歳の子どもたちと体を動かすイベントを毎週のように開いている三村明子さん。コロナ禍に月1〜2回から始まった活動は、いまや「ファン」のような親子が通う場所に育っている。オリジナル曲づくり、TikTokでの発信、そして3月には東広島でサッカーイベントも。引っ込み思案だったという三村さんが、なぜ「前に出る」ことを選んだのか。話を聞いた。
幼稚園の先生を8年。そこから「人前に出る仕事」へ
——今日、実際に活動を見させていただきました!
子どもたちの活動を始めたきっかけや、なぜ続けているのか、そのあたりを伺えますか。
三村明子です。もともと幼稚園の先生を8年くらいやっていて、そのあと広島のタレント事務所に入りました。ちょっと違うことをしてみたい、人前に出る仕事をしてみたいなと思って。
そこでいただいた仕事が、養護施設での「歌のお姉さん」でした。音楽を使って体を動かすことをやってほしい、という要望があって、養護施設から始まったんです。
そのあと事務所関係で「LECTでやってくれないか」と打診があって、いまのような0歳から6歳くらいのお子さんを対象にしたイベントという流れになったのが、8年前くらい。ちょうどコロナの時代だったので、本当に月に1回とか2回だったのが、だんだんお客さんが増えてきて、週に1回になって、いろんな場所でやるようになっていきました。
もともと子どもは好きで、音楽はあんまり興味がなかったんですけど(笑)。
幼稚園の先生をやっていたので、発表会とかで使うことがよくあって、そこから始まった感じですね。

自信がなかったからこそ、苦手を克服したかった
——「前に出たい」という気持ちは、どこから湧いてくるものなんですか?
なんですかね……。もともとすごく自分に自信がなかったので、逆に、苦手を克服したいなというのがありました。
——全然そう見えないです。すごく自信に満ちているように見えます。学生時代はそんなに前に出るタイプではなかった?
そうですね。高校までサッカーをやっていたんですけど、すごく引っ込み思案で。きっかけになったのは、大学のサッカーだったんです。そこで変わりました。

「ちゃんと覚えてくれてる」——それがやりがいに変わる瞬間
——8年続けてきて、やりがいや「この瞬間が好き」と思えるときはありますか?
習い事が始まって、あんまり来られなくなった方もいるんですよね。でも、ふっと顔を出しに来てくれたりすると、「あ、まだちゃんと覚えてくれてるんだ」って。逆にこっちが覚えてもらえている、みたいな。
待っていた人が来てくれたり、成長過程を見たときに、ちょっとずつ距離が縮まっているのが嬉しくて。「じゃあまた次回」という感じで続いていきます。毎回来る子もいれば、3ヶ月に1回の子もいるので、そういう距離感やスキンシップは大事にしていますね。

家じゃできないけど、ここでみんなとならできる
——お子さんにとって大事な場所になっていると思うんですが、距離を近づけるために具体的に工夫していることはありますか?
このイベントが始まったときは、最初は結構「子どもを動かそう」という感じだったんです。でも、ちょっと積極的に「一緒に体を動かしてみましょう」とか、お子さんと向き合ってスキンシップをとってもらったり。家じゃできないけど、ここでみんなとだったらできる、みたいな。
そうすると、親御さん同士でママ友がママ友を呼んできたり、初めましてだけど何かきっかけがあって仲良くなったり。そういうのを見ると、お母さんたちの場にもなっているんだなと思います。
——地域でママ友さんに出会う機会って、意外とないですもんね。そう考えると、とても素敵な場所ですね。
オリジナル曲と、TikTokで「予習」してくる子どもたち
——常に工夫を重ねてこられていると思うんですが、いまの課題や、これからこうしていきたいというポイントはありますか?
週に1回とか2週間に1回のペースなので、音楽を自分で作っています。
オリジナルの曲で、最初にみんなで「ハーイ」ってやる曲だったり、乗り物、新幹線の曲だったり。
最初は子どもたちのスイッチを入れるために元気な曲を入れて、楽しくなってきたら走って、そのあとはちょっと座って何かをやる、という流れを工夫して作っています。そうすると、好きなおもちゃを持ってきてくれる子もいて。
——あれ、オリジナルだったんですね!すごく盛り上がっていたので。いまの時代、YouTubeやSNSでの配信もされているんですか?
しています!TikTokとインスタグラムで。
「それを見て予習してきました」と言ってくれる方もいます!
——動画時代ですからね。そうやって場づくりを工夫しているから、毎週ファンになって来てくれる方がいるんですね。ぜひPRさせてください。
ぜひ、お願いします!
広島の外へ。保育園、お祭り、そして3月のサッカーイベント
——この先、活動をエリア的にも広げていきたい気持ちはありますか?
広げていきたいですね。いまはやっぱり広島が中心なんですけど。
LECTのイベントを見に来てくださった方が幼稚園の先生で、園に通っている子が私のイベントに来ていて、先生が「うちの子たちがお世話になってます」と一緒に来てくださったこともあって。そうやって繋がっていっています。最近はお祭りのステージだったり、クリスマス会みたいな行事にゲストで呼んでいただく形も増えてきました。
保育園とかでやると、お友達の数がいつもの倍くらいなので、ちょっと一言言うだけで「うわーっ」となるんです。LECTだと5人、6人がジャンプするくらいですけど、幼稚園でやるとみんながやるので、地響きみたいで(笑)。こっちも元気になります。
やっぱりいつも、子どもたちから元気をもらっていますね。

——他に告知したいことはございますか?
3月には、子ども向けのサッカーイベントをするんです!
東広島の国際大学で、ちょっと大きめのサッカーのイベントをする予定です。
去年は、サッカーチームにコーチを呼んで、障害のある子どもも対象にしていたんです。結果的に一般の子も集まって、ごちゃまぜの交流会みたいになって。最初に音楽で体を動かして、そのあとサッカー教室、最後にみんなでサッカーをする、という流れでした。毎年やりたいという感じだったので、今年も。
日程は3月7日の日曜日。レクリエーションみたいな要素や、キッチンカーなども入れながらやっていこうかなと思っています。
——面白そうですね。告知も撮影も、協力できるところがあればぜひ言ってください。
ありがとうございます。撮影の機会を増やして、活動の幅を広げていきたいので、ぜひお願いします。
「好きだな」と思ったら、できなくてもやってみる
——最後に、同じように挑戦している方へメッセージをお願いします。挑戦したいけど自信がない、表に出るのが苦手だから出られない、という方もいると思うんです。
「好きだ」とか、ちょっとでも「これ好きだな」と思ったときは、できないかもしれないけど、やってみようかな、という感じで。とにかく、やってみよう。
苦手なことは、もう置いておく。好きだなと思うことで、ちょっとやってみたいなと思ったら、情報を探ってみたり、その人に近い人に会いに行ってみたり、話し合ってみたり。小さいことでもいいので、実験じゃないけど、一個踏み出すようにはしています。
——そのハングリー精神を持つこと自体が難しい方も多いと思います。でも、まず「一個やってみる」がすごく大事なんですね。
はい。ありがとうございます。
📢 INFORMATION
0〜6歳の親子向け「音楽と体あそび」イベントをLECT(広島市西区)で定期開催。保育園・幼稚園・児童館・お祭り・クリスマス会などへのゲスト出演も受付中。 TikTok/Instagramで活動を発信中。
2027年3月6日(土)子ども向けサッカーイベント(東広島・国際大学)
音楽あそび → サッカー教室 → みんなでサッカー。障害のある子もない子も、ごちゃまぜで楽しむ交流イベント。キッチンカーなども予定。 ※詳細は決まり次第、SNSにて告知
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