「守りのFP」の常識に挑む。攻めも守りも、その人に合った提案を——元広告マンFP・FUMITAS 三宅竜二さん
「FPって聞くと、どうしても保険とか資産運用とか、守りのイメージがあると思うんですけど」——そう語るのは、岡山・広島を拠点に活動するファイナンシャルプランナー、FUMITAS(フミタス)代表の三宅竜二さん。
前職は総合広告代理店。テレビCMからWEB広告まで「集客を上げる」攻めの世界で6年間走り続けた三宅さんは、2024年、金融未経験のままFPとして独立した。独立半年で仕事がゼロになった4ヶ月の空白期間。初めての借金。それでも「攻めも守りも両方できるFP」という、なかなかいないスタイルを築こうとしている。
屋号のFUMITASには、二人の子どもの名前が込められている。「子どもたちが誇れるような仕事を」——その想いの原点と、これからの挑戦を聞いた。
プロフィール
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三宅 竜二(みやけ りゅうじ)
1993年9月8日生まれ、32歳。
岡山県浅口市寄島町出身。 福山市立大学を卒業後、アパレルメーカーに新卒入社。結婚を機に総合広告代理店へ転職し、営業・マネジメント・新規事業立ち上げを経験。2024年、FPとして独立し「FUMITAS」を開業。
子どもたちが誇れる仕事を。屋号「FUMITAS」に込めた4つの意味
——まず自己紹介からお願いします。
名前が三宅竜二と言います。年齢が32歳で、もうちょっとで33ですね。1993年の9月8日生まれです。
出身が岡山県の寄島町という漁師町ですね。すごい田舎です。大学進学で福山市立大学という、できて2年目の大学に入りまして、そこから新卒でアパレルメーカーに入り、結婚をきっかけに広告代理店に入り、そこからお誘いいただいて、今は独立して2年、FPをやっています。
——屋号の「FUMITAS」、由来をお聞きしてもいいですか?
はい、由来は4つの意味がありまして。
まず最初は息子と娘の名前から取っています。娘が史華(ふみか)、息子が爽太(そうた)。そこから取ってFUMITASなんですけど、子どもたちが誇れるような仕事をしたいというところで、子どもから名前を取っています。
- 踏み出す(FUMITAS):挑戦する人の一歩を後押しする。
- 歴史の「史」を足す:史華の「史」関わる人々の人生や事業に、新たな1ページを加える。
- 人生・事業を「太」くする:爽太の「太」パートナーとしての関わりを通じて、経営と暮らしをより豊かに、太く育てる。
一歩を「踏み出し」、新たな歴史を「足し」、事業や生活を「太く」していく。
そうすることによって、子どもたちにも誇れる仕事になるんじゃないかなと。
——ストーリー性がすごいですね!
岡山・広島で「一番有名」なローカルCMも。広告代理店時代
——前職の広告代理店では、どういったお仕事を?
担当していた業務としては営業で、途中からマネジメントだったり、新規事業の立ち上げだったり。入社当初は飛び込み営業がメインだったので、テレアポをして、日中ずっと車で回って。もともとそれがやりたいというので転職したのでやっていました。
広告代理店として商材は幅広く、テレビCM、WEB広告、SNS運用、チラシ、イベントという形で、集客を上げるとか、ブランディングをするとか、基本的に何でも関われるような感じでやっていました。
テレビCMだと、ここでは名前は出せないんですけど、多分岡山・広島で一番有名なんじゃないかなというぐらいの有名なローカルCMを担当していました。原稿も4年くらい書いていたので、それを言うと岡山・広島の人には結構びっくりされます。
——そのシナリオの考え方が、今のFUMITASの由来づくりにも活かされているんですね。
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「攻めも守りも両方できる」——なかなかいないFPのスタイル
——FPとして独立して2年。今チャレンジしていること、頑張りたいと思っていることは?
チャレンジの部分なんですけど、まず一つは、FPって聞くとどうしても保険とか資産運用とか、結構守りだったり、お金に寄ったところがあると思うんですけど、僕の場合は前職が広告代理店なので、「攻めも守りも両方できますよ」という、なかなかいないスタイルを築いていこうと思っています。
——具体的には、どういう提案をしていきたいですか?
お金の大事な力としては、稼ぐとか、守るとか、削るとか、いろいろあると思うんですけど、結構FPさんだと「じゃあ固定費を削りましょう」「資産運用しましょう」で終わっちゃう。でも、やっぱりそこって限界があったり、投資にばっかり目が向きすぎると、増えるか増えないか分からないところにお金を注力してしまう、というのがあるんですけど。
まず自分が稼げるようになろうね、というところで、集客を上げるために「じゃあブランディングどうしよう」とか「サイト運用どうしよう」とか。その人がまず稼げるようになっていく、そのサポートからしているというのはあります。
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——結構珍しいスタイルですよね。今まで出会ってきたFPさんは守りの方が多いイメージだったので。
広告をやっている時に「決算前だからホームページをどうにかしたい」みたいな話もあったけど、当時はあんまり分かっていなかった。なんで決算前だから?みたいな。だけどFPをやったことによって「こういう理由なんだな」とか、FPの人が節税の保険を提案するというのも「こういうことなんだな」と分かったんですけど。
節税したいという要望だったら、別に保険でもいいし、広告も経費だから広告で節税してもいい。これはこの業界を両方やっているからこそ分かったことかなと。その会社によっては「今は保険が要らないフェーズだよね」とか、逆に「業態的に広告が要らないよね」というのもあるので、その人に合った提案ができるんじゃないかなと。
——武器はどこにありますか? 知識量ですか?
知識量もそうなんですけど、正確に言うと幅の広さで。
相手から浴びた情報に対して守備範囲が広いので、複数の選択肢を出せるというのを持っています。
独立のきっかけは「誘われたから」。でも決め手は——
——なぜFPの道を選ばれたのか、当時を振り返って教えてください。
FPになったきっかけは、正直なところ「誘われたから」なんですよね。
広告代理店ではありがたいことに出世もしていて、28、9歳、独立直前で課長職。事業部で行くと社長の下ぐらいの、ありがたいポジションをいただいていたんですけど、裁量権もある程度与えられているけど、やっぱり最終決定はできない。インセンティブもなかったので固定給だったり。あと、広告代理店って意外と自社の広告をしてなかったりして、結局営業ばかりしているようなところだったので、お客さんに伝えていることが机上の空論みたいなところが結構あって。
そこにちょうどモヤモヤしている時に、もともと5年来の飲み友達だった、当時お世話になっていたFP事務所の社長に誘ってもらって。
最終的に決め手になったのが——僕、前の会社がすっごい好きだったんで、今も付き合いがあるんですけど——当時、会社の成績がちょっと落ち込んでいて。話をしていたら「中にいるよりも、外から三宅さんがいろんな人と繋がって、金融の仕事をやっているからこそ繋がる社長と繋がって、そこから広告の仕事を流してあげたらいいんじゃないか」という話があって。確かにそうだなと。
会社員で繋がれる付き合いの限界と、自分が経営者になったからこその付き合いの広げ方みたいなのがあるかなと思って、独立に踏み切ったという感じです。
——今も前の会社とお付き合いが?
そうですね。今もお仕事のお話をさせていただいたりします。
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独立半年で仕事ゼロ。空白の4ヶ月と、初めての借金
——これまでで一番しんどかった時期はいつですか?
正直、独立してからはずっとしんどいんですよね(笑)。
それこそ金融未経験で急に入って、業務委託で研修があるわけでもない。「業務委託契約を結びました、はい、じゃあその日から自分でやってね」みたいな感じだったんで。どういう風にお客さんとまず会うところから、どうやって提案していこうとか、金融の知識も今から付けていって、みたいな。
最初はまだ自分の家族とか近い人がお客さんになってくれたりして良かったんですけど、3ヶ月すると身内マーケットが尽きてきて、実力が試されるようになって。1回売り上げが落ち込んで。そこでやっぱり「会社員の時ってすごく安定してて、精神的にも安定してたな」みたいなのがあって、一個辛い経験をしたかなと。
それを続けることによって上向きになってきて、上向きになったぐらいのタイミングで——業務委託元で、横並びの一人が大きなトラブルを起こしたんです。それで業務委託元が営業停止のような状態になって。ご契約いただいていた方、手続きまでほぼ進めていた方が全部ストップして、白紙になるみたいなのがあって。復活を待ったんですが、結局復活しなかった。
次に動くまでに、結局4ヶ月ぐらい空白の期間ができたんで、その間は収入もゼロだし。独立して半年で仕事がなくなると。
——その期間は、貯蓄を切り崩して?
貯蓄を切り崩しましたし、それこそ初めて借金しましたし。4ヶ月です。
独立して「これから稼いでいくんだ」という勢いもあったので、ちょっと良い時計を買ってとか、生活費を結構上げてたので。上げてたら収入がなくなると、ダメージが大きい。
やっぱり変な見栄とかもあって、その期間も飲みに誘われたら行くし、「何かできるんじゃないかな」というので人脈を広げようとしているけど、商材もないし、自分自身が一番ブレてた時だったんで、何を喋っても誰にも伝わらない。
——その4ヶ月の後、別のFP事務所で再スタートされたんですね。環境は変わりましたか?
独立初期の頃は、業務委託元とのミーティングが週3あったりして。業務委託なのに、独立してるのに、社員よりも日報を出すみたいな。
——それは大変だ(笑)。
次はもう本当に自由。何にも言われない。相談したければ相談に乗ってくれる。もちろん、FP事務所の社長もすごい良い人なので気にはかけてくれるんですけど。
——どちらも良い面・悪い面あると思うんですけど、三宅さんに合っていたのは?
正直、後の方が…(笑)。言いにくいところですよね。
ある程度自由さがある方が、裁量を持って動ける方が、というところですね。
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「もらった恩は忘れない」——縁とのつき合い方
——縁やつながりに対しての捉え方、どのように大切にされていますか?
「もらった恩は忘れない」というのは、すごく大事にしていまして。それこそ前の会社は僕自身をすごく成長させてくれたし、価値観も変わったし。なので、前の会社の売上が上がるためにどうしようかなとか、考えるようにしていました。
その他も一緒で、お世話になった人たちの売上が上がるためにはどうしようかなとか、そういう風に考えるようにしていたら、自然とその人のことを好きになっていくので。喜ばれることをしていくと、どんどん縁が繋がっていくみたいなイメージです。
——SNS時代に希薄になりつつある中で、リアルで繋がっていくことが多いですか?
オンラインとリアルは結構ハイブリッドになっていて。縁は大事にするとは言いつつ、でもやっぱり自分の仕事もあるので、効率って大事かなとは思っているので、良きバランスをとるようにはしています。
「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」——人生を変えた社長との出会い
——業界を転々としながら挑戦されてきた中で、自分の中で大きかった変化は?
めっちゃ大きな変化がありまして。広告代理店に入って出会った社長がすごく大きくて。前の会社は社長が3人いるという変わった会社だったんですけど、皆さんそれぞれタイプが違って。中でも1人が、いい意味で「最強の人たらし」というか。人の懐に入るのが上手すぎる人で。
その人と営業を一緒に回るとか、それこそ飲みの席での振る舞いを教えてもらったりとか。仕事が楽しくなるきっかけをもらった人ではありました。会社員ではあったけど、ゴリゴリに支配はされないし。
衝撃的だったのが、入社して3、4ヶ月ぐらいの夏のタイミングで、社長と一緒に飛び込み営業に行ってて、アポが朝の段階で1件か2件取れて。社長が「いや、暑いなあ」「暑いですね」「ビール飲もうや」ってなって。4時ぐらいから居酒屋に行ってビール飲みに行って、そっから2時ぐらいまで飲んで。次の日は普通に平日なんで仕事して、とか。
——いいですね(笑)。
遊ぶように働くし、働くように遊ぶというか。変ですけど、そこを教えてくれたのがその社長で。だからこそ、朝準備している時にインプットするとか、いい意味で仕事と遊びの境目がなくなって。
——自分の中の哲学は、そういったところから培われてきたんですね。
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これからの挑戦——地域の中小企業を、攻めと守りの両面から
——これから挑戦していきたい領域は?
法人さん、地域の中小企業の方のサポートをしたいなと思っています。さっき「攻めも守りも」って言ったんですけど、まだ理想論みたいなところが強くて、実際にはその価値提供に満足できていないところもあるので、そこをちゃんと価値として提供していくというのをやっていきたいなと思います。
——今は個人のお客様が多い?
個人が多かったり、法人さんも一部だけとかあるので、そこは両面をしっかりやっていけるように。
——法人となると、どういった工夫が必要になりそうですか?
やっぱり、広告で入ると「広告の人」で見られたり、他の方で入ると「保険の人」で見られたりはあるので。入り口はもちろんフックでいいと思うんですけど、自分自身のブランディング——そこは大事な気がしています。
——SNSなどもこれから動かされる?
そうですね、SNSもやっていきたいですし、ちょっと人と変わったことをしたいなというのもあるんで。広島とかで行くとnoteだったりインスタがメインだけど、そうじゃないところもしっかりやっていきたいなと。
特に法人さんとかお客さんに対しては、できるだけ価格を安くしてあげたいとか、自分の利益のことを考えなくて良くしたいなと思うので。noteもそうなんですけど、そっちで収益化できるようなことはしたいなと思ってますね。
三宅さんを応援するには
——この記事を見た方が三宅さんを応援したいとなった時、何かできることはありますか?
そうですね、SNSのフォロー、嬉しいですね。リンクを貼っておくので、ぜひ。
——あとは「攻めと守り」というところに魅力を感じられた方は、ぜひ三宅さんにご連絡を。UNDERDOGSとしても応援させていただきます。
FUMITAS(フミタス) 公式サイト:https://souka-futa.com/
お問い合わせ:https://souka-futa.com/contact/
LINE相談・お電話(090-1683-9198/受付 9:00〜20:00)も受付中
チャレンジャーたちへ、一言
——最後に、同じように挑戦しているチャレンジャーたちに一言いただけますか?
そうですね、難しいですね(笑)。まあ——「頑張ろうぜ」としか。
でも、本当に大変だと思うんですよ。特にチャレンジしている人って、0→1のフェーズで、批判もされるし、時給換算したら200円みたいなのもあるじゃないですか。でも、だんだん続けてると、多分それが信用になり、これが価値になり、みたいなのもあると思うんですよね。僕もまだまだ2年ですけど。
つらいと思うけど、一緒に頑張ろうというところですね。前向きだけじゃなくて、つらい。それを受け入れて、というか。
——僕もすごくその気持ちがあるので、一緒に頑張っていきましょう。本日はお時間いただきありがとうございました!
編集後記
共通の知人に「面白い人を紹介してください!」と伝えたところ、すぐ紹介してくれた方が三宅さんでした。
「広島で挑戦してるFPさん」ということで、FPなら真面目な感じの方かな?という想定を、良い意味で裏切ってくれた爽やかコミュ強お兄さんでした(笑)
人当たりの良さと笑顔の暖かさ、目の奥には「人のためになることをしたい」という優しい炎のようなアツさを感じることができました。
インタビューの依頼も即答で「いいですよ!」と言ってくださった本当に優しい三宅さん、これからも沢山の方の力になられていく様子をUNDERDOGSとして、僕個人として応援していければと思います!
インタビューのご協力、ありがとうございました!
編集長 太田 悠斗